宇宙技術を暮らしに活用 3 ロケット技術で建物の地震対策を
ある日突然やってくる地震を回避することは出来ません。しかし耐震技術で地震の揺れから建物を守ることが出来れば人的・物的の被害を少なくすることは可能です。宇宙航空研究開発機構(略称:JAXA)の技術移転事例。
「平成16年10月23日に起きた新潟県中越地震はまだ記憶に新しいところです。マグニチュード6.8のこの地震で、新潟県小千谷市の震度は6強と発表されました。多くの建物が被害を受けるなかで、棚から物ひとつ落ちず、外壁に目に見える亀裂も生じず、地震の影響をほとんど感じさせない建物がありました。小千谷総合病院老人保健施設『水仙の家』です。(中略)ふつうの建物は地面の上に建っていますが、免震建築では、地面と建物のあいだに、地震の揺れがじかに建物に伝わるのを防ぐ免震装置が設置されます。グラグラという激しい揺れを、免震装置がゆっくりとした小さな揺れに変えてくれるおかげで、地震から人命や建物を守ることができるのです。『水仙の家』の場合、最大800ガルあった地動が約4分の1に低減されたといいます。 H-Ⅱロケットのモーターケースとノズルの接合部は、打ち上げ時の振動に対応するために、フレキシブルジョイントになっています。つまり、がっちり固定するかわりに、リング状のゴムと鋼板を交互に3次元的に積み重ねることで、柔軟性をもたせてあるのです。このフレキシブルジョイントの製造技術と品質管理手法が免震用の積層ゴムに活かされることで、開発途中であった製品の信頼性が飛躍的に向上したといいます。交互に積み重ねられた板状の柔らかいゴムと硬い鋼板(積層ゴム)。ゴムの柔らかさが、その水平方向のバネ特性と変形性能によって、建物に地震の揺れが伝わるのを抑え、鋼板の硬さが建物の重さを支えるのだそうです。(以下略)」【H-Ⅱロケットのジョイント技術→免震用積層ゴム支承】(宇宙航空研究開発機構産学官連携部「暮らしの中にいきる日本の宇宙技術」〔本文執筆:野本陽代〕より抜粋) (佑)
〔CM〕 記事の書き込みが長くなり申し訳ありません。CMは省きます。
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